雨水貯留槽設置工事の流れ

目次

雨水貯留槽の基本的な施工の流れ

1.設計

まずは、用地の形や大きさに応じて貯留槽の設計を行います。設計は、以下の手順に沿って実施されます。

雨水貯留槽の設計手順
  1. 配置可能範囲の決定
  2. 平面形状の決定
  3. 土被り
  4. 貯留槽高の決定
  5. 貯留容量の確認
  6. 流入土砂およびきょう雑物対策
  7. 設計浸透量の算定
  8. 貯留構造体の照査と確認

作業用スペースを考慮した設計が必要

設計にあたっては、近くの構造物との距離や作業用スペースを考慮する必要があります。プラスチック製の貯留槽は軽量なため、搬入にあたって重機を使わないケースが一般的です。ただし、掘削や壁面補強などのためにクレーン車や油圧ショベルなどを入れる際は、搬入スロープなどを確保する必要があります。

2. 掘削・基礎工事

貯留槽を設置する場所を掘削し、基礎工事を行います。基礎の形式には、コンクリート基礎・砕石基礎・砂基礎などがあり、貯留槽の規模やタイプによって採用される形式は異なります。

3. シート工事

基礎工事を終えたら、シートの敷き込み作業を行います。シートは、施工現場の大きさに合わせてカットし、継ぎ目を重ね合わせて溶着します。

シートの選定について

雨水貯留槽の施工に用いられるシートには、主に「遮水シート」と「透水シート」の2種類があります。施設用途が貯留の場合は遮水シートを、浸透の場合は透水シートを用いて施工します。また、貯留槽全体を保護するための保護シートも用いられます。

構造体を覆うこれらのシートは、破損してしまうと機能を十分に保てなくなる上、地表の陥没等の二次被害が起こるおそれもあるため、耐久性や機能性等を比較し、現場環境に合った製品を選ぶ必要があります。

4. 雨水貯留槽/浸透槽ユニット組立て

シートの施工が終わったら、設計図を基に、貯留槽ユニットを組み立てていきます。プラスチック製の貯留槽の場合、部材は軽量で嵌合しやすい作りになっているため、手作業で組み立てることができます。
組み立てが終わったら、接続する流出管の径に合わせて、側板に穿孔ドリルで穴を開けます。

5. 流出接続管・管周施工

槽に貯まった雨水を排出するための接続管を施工します。あらかじめ管の口周りにシートを組み込んでおき、本体接続位置のシートに穴を開けて、接続管を挿入してからシート同士を溶着します。

これらの作業が終わったら、組みあがった貯留槽ユニットの上に保護シートをかぶせて仕上げます。側面シートを溶着後、天面もシートで完全に覆って溶着します。

6. 埋め戻し

貯留槽ユニットが完成したら、上から土を被せて地中に埋め込んでいきます。

【目的別】
おすすめの雨水貯留槽3選

無料の雨水でコストを削減しつつ浸水被害を抑え、非常用水も確保できる雨水貯留槽。ですが、その性能や最適な設置場所は多岐にわたります。例えば、「狭いスペースへの対応力」、「大規模な貯留容量と効率的な施工」、あるいは「景観との調和や維持管理のしやすさ」など、メーカーごとに得意分野は異なります。ここでは、あなたのニーズにぴったりの製品が見つかるよう、特徴の異なる3社をピックアップしてご紹介します。

500㎥以上~
物流倉庫・工場などの
大規模開発工事なら

リスレイン
スタジアムⓇGT
(リス興業株式会社)

リスレインスタジアムGTの画像

引用元:https://www.risu-kogyo.co.jp/risurainstadium/gt/

おすすめの理由

重車両対応!
省掘削で短期施工を実現
  • 60t級クレーン対応の六角支柱構造により、物流倉庫や工場などで、荷物の積み下ろしエリアなどでのクレーン作業を中断せずに雨水貯留を導入可能。上部は舗装後、T-25車両が常時走行でき、搬入路や駐車スペースとしても安全に活用可能。
  • 第三者機関による構造評価書付きで、空隙率も94%と高く、各自治体の条例や流出抑制基準への適合がスムーズ。 モジュール式施工により1日300㎥という圧倒的な施工スピードで500㎥を超える大規模な貯留容量も短期間で確実に設置可能。 また、点検口の配置も自由自在で、メンテナンス維持に欠かせない長期的な管理まで容易に構築できます。

こんなお悩みにおすすめ

  • クレーン作業を中断せずに、工事も同時に進めたい…
  • 貯留槽の上を駐車場や重車両の通路として最大限に活用したい…。
  • 大規模な貯留量を確保したいけど、工期はできるだけ短くしたい…。
200~500㎥
集合住宅などの
中規模開発工事なら

クロスウェーブNe
(積水化学工業株式会社)

クロスウェーブNeの画像

引用元:https://sekisui-cw.co.jp/dl/data/CW_J_2025_5.pdf

おすすめの理由

駐車場下で短工期
節水と防災両立
  • 空隙率95%の高効率構造で限られた敷地でも必要容量を確保しやすく、深さ0.5〜2mの5タイプを同一モジュールで切り替えられるため、階高や敷地条件の異なる集合住宅計画にも柔軟に対応できる。
  • 浸透パネルの後付け対応や、掘り返し不要の構造により条例変更時の追加工事を回避できるうえ、軽量ブロック構造で点検や清掃も容易なため、長期的な維持管理負担も抑えられる。

こんなお悩みにおすすめ

  • 敷地の制約が厳しく、雨水貯留槽の設計に困っている…。
  • 長期的な維持管理のコストはできるだけ抑えたい…。
  • 限られたスペースを最大限に活かして、必要な貯留量を確保したい…。
200㎥以下
戸建ての宅地造成などの
小規模開発工事なら

システムパネル
(エバタ株式会社)

システムパネルの画像

引用元:https://www.ebata.co.jp/ebata/products/products001.html

おすすめの理由

重機不要!
パネルを組むだけ簡単施工!
  • 95%の高い空隙率を誇り、掘削範囲を最小限に抑えながら有効容量を最大化。200m³以下の小規模な現場に最適で、限られた敷地面積を最大限に有効活用できます。重機が入らない狭小地でも、人力でスピーディーに設置できるため、戸建ての宅地造成などでパフォーマンスを発揮します。
  • 50cm角・約2kgの軽量パネルは重機を使わずに搬入・組立が可能で、狭小地や造成済み宅地でも静かに短工期で設置できるため、後付けを含む小規模住宅への導入に適している。

こんなお悩みにおすすめ

  • 狭小宅地での貯留スペース確保が課題...
  • 特殊な重機を使わず施工したい....
  • 専門知識がなくても施工したい...

品質・安全性・施工実績を備えた
雨水貯留槽「3選