【コラム】雨水貯留槽とSDGs

目次

プラスチックと環境の調和へ

SDG'sと雨水貯留浸透槽

【コラム】雨水貯留槽とSDGs

今やさまざまな場面で耳にすることが多くなった「SDGs」は、企業活動には欠かせない取り組みとなっています。2015年に提唱されたSDGsは「Sustainable Development Goals」の省略形で、日本語では「持続可能な開発目標」。2030年までに実現を目指す30の目標が並び、どの企業も目標ひとつひとつに向けた取り組みのアピールに懸命です。

雨水貯留槽や浸透槽のメーカーも、SDGsに無関係ではありません。近年、ゲリラ豪雨や線状降水帯による豪雨の増加により、各地の治水対策が急がれています。雨水貯留槽・浸透槽は、雨水を処理して浸水を防ぐことで、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」や目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に貢献しているのです。

一方で、貯留槽や浸透槽にはプラスチックが大量に使われています。石油製品であるプラスチックと環境との調和は、どう図られているのでしょうか。特にISO14001環境マネジメントシステムを取得している企業での取り組みの中から、雨水貯留槽・浸透槽とSDGsとの関係を見ていきます。

再生プラスチックにも強度を

強度がなければ使えない

プラスチック製の雨水貯留槽・浸透槽のメーカーのほとんどは、材料に再生プラスチックを使うことで環境負荷を緩和しています。

リス興業株式会社の雨水貯留浸透槽「リスレインスタジアムⓇII」は、素材の一部にリサイクル材料を使用していますが、ホームページでは「地下に埋めても耐えうる品質を確保した製品です」と記載されています。

雨水貯留槽・浸透槽は地下に設置するため、地上部分を有効活用できることが大きなメリットです。地上部分は駐車場として活用されることも多く、その場合、地下の貯留槽・浸透槽の素材は、上に車が乗っても壊れないだけの強度が求められます。単に再生材料であれば良いというものではないのです。

しかし再生プラスチックは、バージン材のプラスチックよりも強度が落ちるとされるのが一般的。そこで各社ともさまざまな工夫で、貯留槽・浸透槽として十分な強度を確保する工夫をしています。

それでも大事、サステナブル

積水化学工業株式会社の「クロスウェーブ」は再生ポリプロピレンが材料であること同時に、独自の組み上げ方法を導入することで、T-25車両通行対応の耐荷重設計とレベル2の耐震性を確保しています。T-25とは、車両総重量が25トントラックに相当するような荷重のことを指していますので、かなりの強度があると言えます。

強度が確保された上で、リサイクルへの取り組みによる環境との調和は欠かせません。株式会社明治ゴム化成の「アクアトラップ」は、使えなくなったコンテナなどのプラスチック材料を原料としており、さらに廃棄する際にもリサイクルされる製品です。このリサイクルの一連の作業を、すべて自社の関連会社でできることも、サステナブルな取り組みとして注目されます。

土壌を汚染させない

環境庁告示、RoHS基準クリア

地下にプラスチック製品を埋設するということは、上に車も乗せられるだけの強度以外に、別の点でも要求される性能があります。

それは、非汚染性。雨水貯留槽・浸透槽の素材が土壌や水を汚染しないという性能が、高いレベルで求められます。

リス興業株式会社のリスレインスタジアムⓇIIは、素材の再生プラスチックが、環境庁告示第46号「土壌の汚染に係る環境基準について」や、RoHS基準に適合していることにポイントを置いています。

SDGs貢献へ欠かせない要素に

環境庁の告示は、カドミウムやシアンなどの汚染物質ごとに詳細な測定方法を定め、土壌中から検出されるのがごくわずかな量であるか、または全く検出されないことを求めています。

RoHS基準は、鉛や水銀など10種類の有害物質が製品中に含まれる量をごくわずかに制限する基準です。リサイクルを容易にし、埋め立てや焼却をした際に環境に影響を与えないようにするのが目的です。

環境庁告示とRoHS基準の両方を達成しているということは、高いレベルで環境との調和が図られている製品であると言えるのです。

積水化学工業株式会社のクロスウェーブのホームページでは、耐薬品性や耐水性に優れ、水を汚染しないことに力点が置かれています。ほかの企業も、自社製品に環境汚染がないことを同様に強調。これは、環境に与えないという性能が、SDGsに欠かせない大事な要素であることが強く認識されているからです。

SDGsへの貢献度で製品選び

そもそも、治水能力を高めるという雨水貯留槽・浸透槽の基本的な性能だけでも、SDGsに大きく貢献していると言えるでしょう。しかし、貯留槽・浸透槽のメーカーはそれだけにとどまらず、素材であるプラスチックの性能面からも、さらにSDGsに貢献しようとさまざまな取り組みを進めているのです。

また貯水槽には、利水面でのメリットがあることも見逃せません。貯水槽に溜まった水は、地上の植物への散水に活用できるだけでなく、災害時の生活用水として活用できる点は、SDGsの観点からも見逃せません。

貯留槽・浸透槽の設置する場合のメーカー選びには、こうした面でのSDGsへの貢献具合も大きなポイントとなることは間違いないでしょう。

【目的別】
おすすめの雨水貯留槽3選

無料の雨水でコストを削減しつつ浸水被害を抑え、非常用水も確保できる雨水貯留槽。ですが、その性能や最適な設置場所は多岐にわたります。例えば、「狭いスペースへの対応力」、「大規模な貯留容量と効率的な施工」、あるいは「景観との調和や維持管理のしやすさ」など、メーカーごとに得意分野は異なります。ここでは、あなたのニーズにぴったりの製品が見つかるよう、特徴の異なる3社をピックアップしてご紹介します。

500㎥以上~
物流倉庫・工場などの
大規模開発工事なら

リスレイン
スタジアムⓇGT
(リス興業株式会社)

リスレインスタジアムGTの画像

引用元:https://www.risu-kogyo.co.jp/risurainstadium/gt/

おすすめの理由

重車両対応!
省掘削で短期施工を実現
  • 60t級クレーン対応の六角支柱構造により、物流倉庫や工場などで、荷物の積み下ろしエリアなどでのクレーン作業を中断せずに雨水貯留を導入可能。上部は舗装後、T-25車両が常時走行でき、搬入路や駐車スペースとしても安全に活用可能。
  • 第三者機関による構造評価書付きで、空隙率も94%と高く、各自治体の条例や流出抑制基準への適合がスムーズ。 モジュール式施工により1日300㎥という圧倒的な施工スピードで500㎥を超える大規模な貯留容量も短期間で確実に設置可能。 また、点検口の配置も自由自在で、メンテナンス維持に欠かせない長期的な管理まで容易に構築できます。

こんなお悩みにおすすめ

  • クレーン作業を中断せずに、工事も同時に進めたい…
  • 貯留槽の上を駐車場や重車両の通路として最大限に活用したい…。
  • 大規模な貯留量を確保したいけど、工期はできるだけ短くしたい…。
200~500㎥
集合住宅などの
中規模開発工事なら

クロスウェーブNe
(積水化学工業株式会社)

クロスウェーブNeの画像

引用元:https://sekisui-cw.co.jp/dl/data/CW_J_2025_5.pdf

おすすめの理由

駐車場下で短工期
節水と防災両立
  • 空隙率95%の高効率構造で限られた敷地でも必要容量を確保しやすく、深さ0.5〜2mの5タイプを同一モジュールで切り替えられるため、階高や敷地条件の異なる集合住宅計画にも柔軟に対応できる。
  • 浸透パネルの後付け対応や、掘り返し不要の構造により条例変更時の追加工事を回避できるうえ、軽量ブロック構造で点検や清掃も容易なため、長期的な維持管理負担も抑えられる。

こんなお悩みにおすすめ

  • 敷地の制約が厳しく、雨水貯留槽の設計に困っている…。
  • 長期的な維持管理のコストはできるだけ抑えたい…。
  • 限られたスペースを最大限に活かして、必要な貯留量を確保したい…。
200㎥以下
戸建ての宅地造成などの
小規模開発工事なら

システムパネル
(エバタ株式会社)

システムパネルの画像

引用元:https://www.ebata.co.jp/ebata/products/products001.html

おすすめの理由

重機不要!
パネルを組むだけ簡単施工!
  • 95%の高い空隙率を誇り、掘削範囲を最小限に抑えながら有効容量を最大化。200m³以下の小規模な現場に最適で、限られた敷地面積を最大限に有効活用できます。重機が入らない狭小地でも、人力でスピーディーに設置できるため、戸建ての宅地造成などでパフォーマンスを発揮します。
  • 50cm角・約2kgの軽量パネルは重機を使わずに搬入・組立が可能で、狭小地や造成済み宅地でも静かに短工期で設置できるため、後付けを含む小規模住宅への導入に適している。

こんなお悩みにおすすめ

  • 狭小宅地での貯留スペース確保が課題...
  • 特殊な重機を使わず施工したい....
  • 専門知識がなくても施工したい...

品質・安全性・施工実績を備えた
雨水貯留槽「3選