雨水貯留・浸透槽の費用相場
雨水貯留槽の設置費用は、大きく「材料費」と「工事費」に分けられます。
「材料費」はその名の通り、貯留槽本体や遮水・透水シート、流入・流出管、基礎コンクリートや砕石などの材料にかかる費用です。一方「工事費」は、これらを施工するためにかかる人件費や法定福利費、諸経費などのことです。
材料費と工事費をすべて含め、雨水貯留槽の設置にかかる費用として見積もる必要があります。
雨水貯留・浸透槽の費用は、材料費と工賃(施工に関わる人件費等)を合算した「トータル」で把握しておくと、概算の比較がしやすくなります。 まずは、設置予定の容量(m³)に対して、m³あたりの単価(円/m³)を掛け合わせる方法で「材料費+工賃」の合計目安を算出します。
「材料費+工賃」の合計目安を算出方法
計算式:設置予定容量(m³) × 単価(円/m³) = 合計目安
施工規模(キャパシティ)別の算出例
| 規模 | 貯留容量の目安 | 合計費用の概算 |
|---|---|---|
| 小規模(個人宅・小規模店舗) | 約5〜10m³ | 150万〜250万円 |
| 中規模(アパート・中規模駐車場) | 約30〜50m³ | 500万〜1,000万円 |
| 大規模(工場・商業施設・公園) | 100m³以上 | 1,500万円〜 |
古い資料になりますが、公益社団法人 雨水貯留浸透技術協会のホームページでは、『雨水技術資料』第36号に記載された概算コスト表を公開しています。こちらは、施工に掛かる費用を設備台数(またはm、m2)あたりで算出したもので、施設に必要な設置台数等を乗じることで費用総額の概算が得られます。
(なお、こちらは平成11年時点の単価を用いた計算のため、現在の価格とは異なる可能性が大きいことをあらかじめご了承ください。)
| 浸透タイプ | コスト |
|---|---|
| 浸透ます (人力による土工) |
1基あたり 92,000円(112,000円)(税不明) |
| 浸透ます (機械による土工) |
1基あたり 70,000円(91,000円)(税不明) |
| 浸透トレンチ (人力による土工) |
1mあたり 12,000~13,000円(15,000~17,000円)(税不明) |
| 浸透トレンチ (機械による土工) |
1mあたり 14,000~16,000円(18,000~21,000円)(税不明) |
| 透水性アスコン舗装工 (歩道) |
1m2あたり 3,000円(4,000円)(税不明) |
| 透水性平板舗装工 (歩道) |
1m2あたり 8,000円(10,000円)(税不明) |
※( )内は諸経費を30%とした場合
※トレンチの土被り:150~450mmの場合
参照元:公益社団法人 雨水貯留浸透技術協会「よくあるご質問」 (https://arsit.or.jp/faq)
雨水浸透施設の設置費用は、大きさや設置条件、製品など、さまざまな条件によって変わります。そのため、公式サイトやパンフレットでも価格を公表している会社がほとんどないのが実情です。施設の設置を検討する際には、まず見積もりをとることをおすすめします。
雨水貯留槽の費用は、製品代だけでなく、土を掘り起こす「掘削費」や、クレーン等を使う「施工費」が全体の約4〜6割を占めることもあります。 トータルコストを抑えるには、搬入が容易で施工スピードが早い製品を選ぶのがコツです。
雨水貯留・浸透槽の価格例
ここでは、公式サイトで材料費の価格を公開しているメーカーの例を紹介します。
建設資材や環境資材の製造・販売を手掛けるタキロンシーアイ株式会社では、雨水貯留・浸透槽用貯留材「アクアブリック」の価格を以下のように案内しています。
なお、これらはユニット・平板・H駒を含む部材一式の価格であり、このほかの材料費(シート等)や工事費用は別途かかります。

※直方体形状での価格(トレンチや複雑な槽形状は除く)
参照元:タキロンシーアイ公式サイト「構成部材」ページをもとに作成 (https://www.takiron-ci.co.jp/product/product_03/aquabrick/contents01.php)
雨水貯留槽の設置費用を最小限に抑える3つの方法
雨水貯留槽の費用は、容量だけでなく現場条件や施工内容でも変動します。次の3点を押さえることで、無理なく総額を抑えやすくなります。
- 自治体の補助金制度の活用
- 現場に最適な工法の選定
- 主要メーカーへの一括比較・相談

