雨水貯留槽の選び方

目次

雨水貯留槽を選ぶ際に重視したいポイント

品質・安全性

雨水貯留槽の品質・安全性については、公益社団法人 雨水貯留浸透技術協会が制定する「雨水貯留浸透技術評価認定制度」によって、一定の要件を満たした技術(製品)に対して評価認定書を発行しています。そのため、同協会の認定を受けた製品については、機能や性能に大きな差はありません。

上記認定とあわせて、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」を取得しているかどうかもメーカー選びのポイントとなります。ISO 9001は、一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるためのマネジメントシステム規格であり、企業としての品質・安全への取り組みを判断する指標となります。

施工実績

雨水貯留槽は、設置する用地の規模や形状、土壌、その他さまざまな条件によって工事内容も変わります。設置場所に適した設計や工事を行うには、さまざまなケースへの対応が期待できる、施工実績の豊富な会社に依頼しましょう。

施工実績は、会社のホームページやパンフレットで確認することができます。施工実績を公表しているかどうか、どのような施工事例があるのか、対応している工事規模の大小についてもチェックしておきましょう。

提案力・対応力

施工実績とあわせて確認したいのが、提案力や対応力です。雨水貯留槽を安全に運用し、長く機能を維持させるためには、設置場所の条件・環境に合わせた設計・施工が重要になります。そのため、ケースに合わせた提案、対応ができる会社であるかどうかを確認しましょう。

工数・納期

雨水貯留槽の施工にあたり、工事日数や作業人員などの労務工数はそのままコストに直結します。つまり、施工しやすい製品であるかどうかはコスト軽減の指標になります。会社選びの際には工事内容についても確認し、材料の搬入が容易かどうか、組立に重機等が必要かどうか、施工後の養生期間など、工数・納期に影響する部分をチェックしましょう。

管理・メンテナンス

雨水貯留槽は、長く使用し続けることを想定し、管理・メンテナンスがしやすい製品を選ぶことも大切です。雨水貯留槽のメンテナンスには、内部に人が入って行うものや、自走式カメラを遠隔操作しながら確認・清掃できるもの等があります。

環境への配慮

地球環境に配慮した製品選びは、メーカーだけでなく施工主の企業責任としてもその姿勢を問われています。導入しようとしている施設や製品が3R(リデュース・リユース・リサイクル)の視点で設計されているかどうか確認してみましょう。

プラスチック槽を採用する場合は、部材が再生プラスチックを使用しているか(資源の再利用)、リサイクルできるものか(再資源化)、産業廃棄物の発生抑制について考慮されているか、といった点に着目します。これらの取り組みを判断する指標として、メーカーがISO14000(環境マネジメントシステムの国際規格)を取得しているかどうかもチェックしておくとよいでしょう。

品質・安全性、施工実績を備えた
雨水貯留槽製品&メーカー

雨水貯留槽を選ぶ際には、ただ単に水を溜めるための容器として見るのではなく、上記のような複数の側面から総合的に評価することが重要です。これらは、製品が長期にわたって安定して機能を果たし、使用する側の満足を保つために不可欠です。さらに、社会の持続可能な発展に貢献する観点からも、これらの基準を満たす製品選びは、非常に重要な意味を持ちます。

ここでは、上記の全ての基準を満たすことで、優れた雨水貯留槽を提供している製品を2つ紹介します。

【目的別】
おすすめの雨水貯留槽3選

無料の雨水でコストを削減しつつ浸水被害を抑え、非常用水も確保できる雨水貯留槽。ですが、その性能や最適な設置場所は多岐にわたります。例えば、「狭いスペースへの対応力」、「大規模な貯留容量と効率的な施工」、あるいは「景観との調和や維持管理のしやすさ」など、メーカーごとに得意分野は異なります。ここでは、あなたのニーズにぴったりの製品が見つかるよう、特徴の異なる3社をピックアップしてご紹介します。

500㎥以上~
物流倉庫・工場などの
大規模開発工事なら

リスレイン
スタジアムⓇGT
(リス興業株式会社)

リスレインスタジアムGTの画像

引用元:https://www.risu-kogyo.co.jp/risurainstadium/gt/

おすすめの理由

重車両対応!
省掘削で短期施工を実現
  • 60t級クレーン対応の六角支柱構造により、物流倉庫や工場などで、荷物の積み下ろしエリアなどでのクレーン作業を中断せずに雨水貯留を導入可能。上部は舗装後、T-25車両が常時走行でき、搬入路や駐車スペースとしても安全に活用可能。
  • 第三者機関による構造評価書付きで、空隙率も94%と高く、各自治体の条例や流出抑制基準への適合がスムーズ。 モジュール式施工により1日300㎥という圧倒的な施工スピードで500㎥を超える大規模な貯留容量も短期間で確実に設置可能。 また、点検口の配置も自由自在で、メンテナンス維持に欠かせない長期的な管理まで容易に構築できます。

こんなお悩みにおすすめ

  • クレーン作業を中断せずに、工事も同時に進めたい…
  • 貯留槽の上を駐車場や重車両の通路として最大限に活用したい…。
  • 大規模な貯留量を確保したいけど、工期はできるだけ短くしたい…。
200~500㎥
集合住宅などの
中規模開発工事なら

クロスウェーブNe
(積水化学工業株式会社)

クロスウェーブNeの画像

引用元:https://sekisui-cw.co.jp/dl/data/CW_J_2025_5.pdf

おすすめの理由

駐車場下で短工期
節水と防災両立
  • 空隙率95%の高効率構造で限られた敷地でも必要容量を確保しやすく、深さ0.5〜2mの5タイプを同一モジュールで切り替えられるため、階高や敷地条件の異なる集合住宅計画にも柔軟に対応できる。
  • 浸透パネルの後付け対応や、掘り返し不要の構造により条例変更時の追加工事を回避できるうえ、軽量ブロック構造で点検や清掃も容易なため、長期的な維持管理負担も抑えられる。

こんなお悩みにおすすめ

  • 敷地の制約が厳しく、雨水貯留槽の設計に困っている…。
  • 長期的な維持管理のコストはできるだけ抑えたい…。
  • 限られたスペースを最大限に活かして、必要な貯留量を確保したい…。
200㎥以下
戸建ての宅地造成などの
小規模開発工事なら

システムパネル
(エバタ株式会社)

システムパネルの画像

引用元:https://www.ebata.co.jp/ebata/products/products001.html

おすすめの理由

重機不要!
パネルを組むだけ簡単施工!
  • 95%の高い空隙率を誇り、掘削範囲を最小限に抑えながら有効容量を最大化。200m³以下の小規模な現場に最適で、限られた敷地面積を最大限に有効活用できます。重機が入らない狭小地でも、人力でスピーディーに設置できるため、戸建ての宅地造成などでパフォーマンスを発揮します。
  • 50cm角・約2kgの軽量パネルは重機を使わずに搬入・組立が可能で、狭小地や造成済み宅地でも静かに短工期で設置できるため、後付けを含む小規模住宅への導入に適している。

こんなお悩みにおすすめ

  • 狭小宅地での貯留スペース確保が課題...
  • 特殊な重機を使わず施工したい....
  • 専門知識がなくても施工したい...

品質・安全性・施工実績を備えた
雨水貯留槽「3選